製品名 : 工業用金物

工業用金物 F-11:フランジ付きアルミ鍛造スリーブ

工業用金物 F-11は、外径の大きいフランジ部と円筒部で構成され、中央に貫通穴を持つアルミ合金製のフランジ付きスリーブです。この形状はベアリングハウジング、位置決めブッシュ、配管継手、機構部の受け座などに使われ、フランジ面が軸方向の位置決めと締結面の役割を果たします。

Al Forge Tech(AFT)は、肉厚、フランジ比率、数量に応じて冷間鍛造または熱間鍛造を選定します。鍛造によりフランジと筒部のコーナーまで鍛流線が連続し、パイプ材へのフランジ溶接やブロック材からの削り出しによる材料ロスを避けられます。成形後は社内の旋盤で内外径と端面を仕上げ、必要に応じてアルマイト処理を行います。

製品の特長

  • フランジと筒部を一体成形し、コーナー部まで鍛流線が連続
  • 棒材からの旋削に比べ材料除去量が少ない
  • 内径・外径・端面・フランジ面を嵌合公差まで旋削加工
  • 量産でも寸法の再現性を確保しやすい

工業用金物 F-11の仕様と製造能力

項目内容
製品カテゴリ アルミ鍛造工業用金物
製品番号 F-11
用途 ベアリングハウジング、位置決めブッシュ、配管継手、機構部の受け座
主要工法 形状・肉厚・数量に応じて熱間または冷間鍛造を選定(熱間600T~8,000T/冷間260T~2,500T)
材質 お客様仕様に応じて選定。2000系・5000系・6000系・7000系アルミ合金に対応(例:2014、6061、6082、7075)
熱処理 社内でT4溶体化処理(8基)およびT6人工時効処理(7基)を実施。材質と強度要求に応じて条件を設定
後加工 CNC加工(マシニングセンタ52台、旋盤30台)、バリ取り、振動バレル研磨
表面処理 アルマイト(硬質アルマイト含む)、ショットブラスト、電着塗装・塗装(ご要望に応じて)
検査 Zeiss三次元測定機(4台)、硬度計、分光分析装置、蛍光浸透探傷ライン
寸法・公差 お客様の2D/3D図面に準拠
品質マネジメントシステム IATF 16949:2016、ISO 14001:2015

工業用金物 F-11の製造工程

  1. 図面確認とDFM(製造性設計):材質、荷重方向、重要寸法を確認し、QFormによる成形シミュレーションで材料流動と欠陥リスクを予測します。
  2. 金型設計・製作:形状の複雑さに応じて荒地型・仕上げ型などの型数を計画し、ハンディ3Dスキャナで金型形状を照合します。
  3. 冷間鍛造:260T~2,500Tの設備で冷間成形を行い、薄肉・管状・寸法再現性が求められる部品に対応します。
  4. 熱処理:T4溶体化処理とT6人工時効処理を社内で実施し、材質と強度要求に合わせて条件を設定します。
  5. CNC加工と表面処理:穴、ねじ、嵌合面を加工し、必要に応じてバリ取り、振動バレル研磨、ショットブラスト、アルマイトを行います。
  6. 検査・出荷:三次元測定機、硬度計、分光分析装置で寸法・硬度・成分を確認し、IATF 16949に基づきロットのトレーサビリティを記録します。

よくあるご質問

フランジ付きスリーブはなぜパイプ溶接ではなく鍛造が適しているのですか?

パイプにフランジを溶接する方法は工程が増え、溶接部周辺の熱影響で強度低下や変形が生じることがあります。鍛造で一体成形したフランジ付きスリーブには溶接部がなく、フランジと筒部のコーナーが連続した鍛流線で構成されるため、締結時の軸方向荷重に強く、量産時の寸法安定性も確保しやすくなります。

F-11の内外径精度はどのように確保していますか?

鍛造でフランジと筒部をニアネットシェイプに成形した後、旋盤で内径・外径・端面を図面公差まで仕上げます。AFTは旋盤30台(うち14台はロボット搬送付き)を保有しており、スリーブ類の量産加工に適しています。加工後は三次元測定機とゲージで同軸度や平行度などの重要寸法を確認します。

工業用金物 F-11にアルマイトなどの表面処理は可能ですか?

可能です。AFTはアルマイト(硬質アルマイト含む)、ショットブラスト、振動バレル研磨、電着塗装・塗装に対応し、酸洗ラインと超音波洗浄ラインで加工後の部品を洗浄します。表面処理の種類や膜厚を図面に記載いただければ、工業用金物 F-11の加工代と外観基準をあわせて検討します。

工業用金物 F-11のロット間の寸法・品質はどのように安定させていますか?

AFTはIATF 16949:2016に基づき、受入検査(IQC)、工程内検査(IPQC)、最終検査(FQC)を実施し、Zeiss三次元測定機4台、硬度計、分光分析装置、蛍光浸透探傷ラインを備えています。各ロットの初物・中物・終物を確認し、金型摩耗による寸法変化が見られた場合は型修正を行い、工業用金物 F-11の品質を維持します。

工業用金物 F-11の最小発注数量(MOQ)と納期はどのように決まりますか?

MOQと納期は、部品サイズ、金型の型数、材質、後加工範囲によって異なり、図面確認後のお見積りでご案内します。一般的な流れは、金型製作、鍛造サンプル、サンプル承認、量産の順です。年間数量と分納計画をお知らせいただくと、工業用金物 F-11の金型と生産能力の計画が立てやすくなります。

工業用金物 F-11の鍛造見積りのご依頼

工業用金物 F-11の新規開発や、既存部品のアルミ鍛造への切り替えをご検討中でしたら、3D/2D図面、材質・調質、年間数量、表面処理の要求をお送りください。AFTの技術チームが鍛造可否、金型計画、お見積りをご回答します。

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