製品名 : 衝撃押出チューブ

アルミ衝撃押出チューブ:多サイズ薄肉管の冷間成形

アルミ衝撃押出チューブは、冷間衝撃押出で製造する薄肉の円管です。Al Forge Tech(AFT)は、写真のように短管から長管まで、同一シリーズで複数の径と長さを生産できます。衝撃押出は、アルミのスラグ(素材)を金型に入れてパンチで高速に加圧し、パンチと金型のすき間に沿って材料を上方へ流動させて管壁を形成する工法です。

押出管を切断・加工する方法に比べ、衝撃押出では管壁と端部形状を一度に得られ、肉厚が均一で内外面も平滑です。ショックアブソーバーのボディ、油圧・空圧シリンダーのケース、フィルターケース、保護スリーブなど、寸法の揃った管状部品を大量に必要とする用途に適しています。AFTの冷間鍛造設備は260T~2,500Tで、さまざまな管径に対応します。

製品の特長

  • 複数の径・長さを同一シリーズとして量産可能
  • 冷間成形により肉厚が均一で表面が平滑
  • 押出管の切断・加工工程を削減
  • 開口端、内外径、端面の仕上げ旋削に対応

アルミ衝撃押出チューブの仕様と製造能力

項目内容
製品カテゴリ アルミ鍛造工業用金物
用途 ショックアブソーバーボディ、油圧・空圧シリンダーケース、フィルターケース、保護スリーブ
主要工法 冷間衝撃押出(冷間鍛造プレス 260T~2,500T)
材質 お客様仕様に応じて選定。2000系・5000系・6000系・7000系アルミ合金に対応(例:2014、6061、6082、7075)
熱処理 社内でT4溶体化処理(8基)およびT6人工時効処理(7基)を実施。材質と強度要求に応じて条件を設定
後加工 CNC加工(マシニングセンタ52台、旋盤30台)、バリ取り、振動バレル研磨
表面処理 アルマイト(硬質アルマイト含む)、ショットブラスト、電着塗装・塗装(ご要望に応じて)
検査 Zeiss三次元測定機(4台)、硬度計、分光分析装置、蛍光浸透探傷ライン
寸法・公差 お客様の2D/3D図面に準拠
品質マネジメントシステム IATF 16949:2016、ISO 14001:2015

アルミ衝撃押出チューブの製造工程

  1. 図面確認とDFM(製造性設計):材質、荷重方向、重要寸法を確認し、QFormによる成形シミュレーションで材料流動と欠陥リスクを予測します。
  2. 金型設計・製作:形状の複雑さに応じて荒地型・仕上げ型などの型数を計画し、ハンディ3Dスキャナで金型形状を照合します。
  3. 冷間鍛造:260T~2,500Tの設備で衝撃押出を行い、薄肉・管状・寸法再現性が求められる部品に対応します。
  4. 熱処理:T4溶体化処理とT6人工時効処理を社内で実施し、材質と強度要求に合わせて条件を設定します。
  5. CNC加工と表面処理:穴、ねじ、嵌合面を加工し、必要に応じてバリ取り、振動バレル研磨、ショットブラスト、アルマイトを行います。
  6. 検査・出荷:三次元測定機、硬度計、分光分析装置で寸法・硬度・成分を確認し、IATF 16949に基づきロットのトレーサビリティを記録します。

よくあるご質問

衝撃押出チューブと押出管の違いは何ですか?

押出管は押出機で連続的に押し出した長尺材を所定の長さに切断するもので、断面が一定の長尺材に適しています。衝撃押出チューブは1個のスラグから一度に成形し、管壁と底部・端部形状を同時に作れるため、定尺で数量が多く、閉じた端部や特殊な端部形状が必要な部品に適しています。AFTは両工法を保有しており、形状と数量に応じて最適な方法をご提案します。

同一シリーズでサイズ違いのチューブは、それぞれ金型が必要ですか?

通常は必要です。径、肉厚、長さが変わるとパンチと金型の寸法も変わるため、サイズごとに専用の型が必要になります。ただし同一シリーズであれば類似の金型構造や工程条件を共有でき、開発・検証期間を短縮できます。シリーズ全体の寸法表とサイズ別の年間数量をお知らせいただくと、金型と生産計画を立てやすくなります。

アルミ衝撃押出チューブのロット間の寸法・品質はどのように安定させていますか?

AFTはIATF 16949:2016に基づき、受入検査(IQC)、工程内検査(IPQC)、最終検査(FQC)を実施し、Zeiss三次元測定機4台、硬度計、分光分析装置、蛍光浸透探傷ラインを備えています。各ロットの初物・中物・終物を確認し、金型摩耗による寸法変化が見られた場合は型修正を行い、アルミ衝撃押出チューブの品質を維持します。

アルミ衝撃押出チューブの最小発注数量(MOQ)と納期はどのように決まりますか?

MOQと納期は、部品サイズ、金型の型数、材質、後加工範囲によって異なり、図面確認後のお見積りでご案内します。一般的な流れは、金型製作、鍛造サンプル、サンプル承認、量産の順です。年間数量と分納計画をお知らせいただくと、アルミ衝撃押出チューブの金型と生産能力の計画が立てやすくなります。

アルミ衝撃押出チューブを鍛造から加工まで一貫生産できますか?

可能です。AFTは鍛造、熱処理、CNC加工、表面処理、検査を同一工場で一貫して行います。マシニングセンタ52台(4軸40台、4.5軸12台)、旋盤30台(うち14台はロボット搬送付き)に加え、ブローチ盤、バニシング機、センタレス研削にも対応しています。アルミ衝撃押出チューブは鍛造素材、半製品、完成品のいずれでも納入できます。

アルミ衝撃押出チューブの鍛造見積りのご依頼

アルミ衝撃押出チューブの新規開発や、既存部品のアルミ鍛造への切り替えをご検討中でしたら、3D/2D図面、材質・調質、年間数量、表面処理の要求をお送りください。AFTの技術チームが鍛造可否、金型計画、お見積りをご回答します。

同カテゴリの製品はアルミ鍛造工業用金物と工業用金物の鍛造アプリケーションでご覧いただけます。設備と認証については会社紹介をご参照ください。